11月位になるとそろそろ送らなければと思うお歳暮は、日頃の感謝の気持ちと、来年もよろしくお願いしますと言う気持ちを込めて贈る物です。ただ今は周りの人に感謝の気持ちを伝える為に贈る物と言う位置づけですが、元々はそうではありませんでした。元々は先祖の霊をお正月に向かえる為のお供え物として贈られていたからです。先祖の霊を迎える為のお供え物だった時代のお歳暮は、塩鮭、サバ、さらに餅等年越しに必要なものが多く選ばれていました。

またそれ以外では数の子やするめ等、日持ちのする物が選ばれる傾向となっていました。現在では宅配業者を利用するのが一般的ですが、当時は手渡しで贈る物でした。その後徐々に広がって行ったお歳暮という文化ですが、その文化が一気に花開いたのが商人が年末に贈り物をしてあいさつ回りをする様になった事が関係しています。さらに明治30年頃になると親族だけでなく、自分がお世話になっている人や仕事上の得意先等の人にもお歳暮を贈る習慣が定着し、今の形となっています。

ただ今から10年、20年前は企業でもお歳暮を贈りあうと言う所が多く存在していましたが、現在では負担を軽減すると言う事から敢えて送らないようにするとルールが決まっている所も有り、贈る・贈らないはその人の置かれている環境によっても大きく左右されていると言うのが現状です。日頃お世話になっている人に感謝の気持ちを伝える為の風習ですが、時代に合わせてその姿はドンドン変わっています。お歳暮のことならこちら